グリーンプラスチック試飲カップの試験結果
試験コンセプト
従来製品(ポリスチレン試飲カップ)と弊社製品(グリーンプラスチック試飲カップ)との臭気測定試験を、第二種臭気測定認定事業所である日本デオドール株式会社へ依頼し、「オーストラリア・シャルドネ(白ワイン)」、「フランスボルドー・オーメドック(赤ワイン)」、「シャンパン」、「日本酒純米酒」の4種の飲料について3種類の試験を行いました。
※弊社製品(ポリ乳酸樹脂を素材とした試飲カップ)において、飲料本来の香りを実証するために、上記図のような流れで実証試験を行いました。
試験結果1(センサー結果および官能評価試験結果)
番号 | 飲料名 | センサー結果 | 官能評価 |
1 | オーストラリア シャルドネ(白) |
弊社製品に やや優位性を認める |
弊社製品に やや優位性を認める |
2 | フランスボルドー オーメドック(赤) |
弊社製品に やや優位性を認める |
弊社製品に 優位性を認める |
3 | シャンパン | 差異を認めず | 弊社製品に やや優位性を認める |
4 | 日本酒純米酒 | 弊社製品に やや優位性を認める |
弊社製品に 優位性を認める |
総合評価 | 弊社製品に やや優位性を認める |
弊社製品に やや優位性を認める |
※赤ワインでみられた反応の安定性と、日本酒純米酒で見られた反応の出現の早さは特筆に値すると評価されました。
試験結果2(臭気判定士による試験結果)
→実験は臭気判定士A氏、B氏、C氏の合計3名によって行いました。
→下記の試験結果表は、従来製品および弊社製品に規定量の「オーストラリア・シャルドネ(白ワイン)」、「フランスボルドー・オーメドック(赤ワイン)」、「シャンパン」、「日本酒純米酒」を注ぎ、通常の試飲の方法でカップを5回揺すって攪拌を行い、発生する香りを臭気強度数値で比較しました。
オーストラリア シャルドネ(白) |
フランスボルドー オーメドック(赤) |
シャンパン | 日本酒純米酒 | |||||
従来製品 (PS) |
弊社製品 (PLA) |
従来製品 (PS) |
弊社製品 (PLA) |
従来製品 (PS) |
弊社製品 (PLA) |
従来製品 (PS) |
弊社製品 (PLA) |
|
A氏 | 3.0 | 3.0 | 2.0 | 3.5 | 2.5 | 3.5 | 2.5 | 3.5 |
B氏 | 2.0 | 3.0 | 3.0 | 3.5 | 2.5 | 3.5 | 2.5 | 4.0 |
C氏 | 2.5 | 3.0 | 2.5 | 3.5 | 2.0 | 3.0 | 2.0 | 3.5 |
総合評価 | 2.5 | 3.0 | 2.5 | 3.5 | 2.3 | 3.3 | 2.3 | 3.6 |


臭気強度数値の概要
|
※4飲料全てで弊社製品が従来製品を上回る臭気強度を記録した。 ※特に、センサーテストでは優位性が認められなかった「シャンパン」で香りの強さに差が認められた。 ※「日本酒純米酒」においては、強度1.3ポイントの大きな差が生まれた。センサーでは反応が拾えない部分の香気成分、または、酒の香気成分と従来製品にかかるポリスチレンの固有臭との混合によって差が発生している。 ※上記、試験結果2の臭気判定士の嗅覚による診断では、4飲料全てにおいて、弊社製品の優位性が認められた。 |
|
数値
|
数値内容
|
|
0・・・
|
まったく無臭 | |
1・・・ | 質まで解らないが 何かにおう |
|
2・・・ | 弱いがなんとなく わかる |
|
3・・・ | はっきりわかる | |
4・・・ | 強いにおい | |
5・・・ | 刺激が強すぎる |
Ingeo バイオポリマーは環境性能においてすべての主要な石油由来プラスチックを上回る製品です
CO2排出量とエネルギー使用量の削減は、 Ingeoバイオポリマーを他の石油ベースのプラスチックと比較した場合さらに際立ちます。 たとえば、ミネラルウォーターや清涼飲料水のボトルに最もよく使用され、合成繊維産業でも主力の樹脂であるPET(ポリエチレンテレフタレート)の製造プロセスでは、樹脂1キログラムあたり3.4キログラムのCO2が排出されます。これと比較して、Ingeoの新しい製造プロセスでのCO2 排出量は樹脂1キロあたり0.75キログラムと、77%も少なくなっています。また、エネルギー消費量についても56 %少なくなります。